なぜ探究が必要なのか

ICTの急速な進歩による情報化やグローバル化によって社会は激しく変化し、予測困難な状況に直面しています。それは今までなかったような、正解のない納得解を導き出して解決に向かう課題が、身の回りにも世界中にも溢れているということです。よりよい未来の創り手となるには、そこにある課題を発見し、自分と異なる意見を尊重しながら多様な考えをもつ仲間との対話を通して、そのとき考えられる最善の解によって課題を解決する、そのような資質や能力が不可欠となっています。課題を発見し解決に向け主体的・協働的に学習する手法を文理探究~Bunri Inquiry~で学び、様々な場面で普遍的に活用できる力を育てます。

文理高校が総合的な探究の時間で育成することを目指す資質・能力

  • 生徒自身の興味・関心分野についての課題を発見し、各教科で得られる知識・技能を生かしながら主体的に課題解決に取り組み、探究の手法を身につけます。
  • 批判的思考や創造的思考をもって多様な仲間と協働的に課題発見・解決、情報収集、整理・分析に取り組み、それらを論理的にまとめ、表現できる能力を育成します。
  • 文理探究と本校が長年にわたり強みとしてきたグローバル教育を繋ぐことで、地域社会からグローバルな世界への視野をもたせ、将来、イノベーティブな発想をもって社会に参画し、貢献しようとする姿勢を養います。

2年間で3段階の探究学習を中心として、文理探究は構成されています。そこで作られた成果や培った力を、志望する大学や将来の自己の在り方生き方に繋げていきます。

高1・ミニ探究 『探究を知る』

  1. 探究とは何かを知る。
  2. 狭山市役所の方をゲストティーチャーに迎え、地域(狭山市)の現状について講演。地域を知り、課題の発見とその解決方法を、グループ活動を通して考える。
  3. ポスターを作成し、プレゼンテーションを行う。

高1・探究Ⅰ 『自分の問を発見する』

  1. 探究のしかたを学ぶ。 
  2. 自己を深掘りし、自身の興味・関心領域にある課題(探究のテーマ)を発見する。
  3. 探究テーマに基づいて学年の生徒を10分野のゼミに分け、グループまたは個人での活動を行う。
  4. グループや個人の課題発見・解決に向け探究のサイクルを回す。
  5. ポスターを作成し、プレゼンテーションを行う。
  6. 探究Ⅰを通して得られた新たな課題を探究Ⅱへと繋げる。

高2・探究Ⅱ 『自分の問を解決する』

  1. 探究Ⅰで発見した新たな課題の解決に向け調査・研究を行い、外部に向け発信する。
  2. ゼミ内で個人活動を行う。
  3. ポスターを作成し、プレゼンテーションおよび要旨(アブストラクト)を作成する。

高3・自己実現へ

  1. 進路に繋げる。