【卒業生講演会】社会にイノベーションを起こそう!

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2月8日(木)、高校本館LL教室にて「人生の可能性は無限大~海外も起業も意外と身近な存在!?」と題された講演会が行われました。講師は、高校28期(中学13期)卒業生の馬場瑛美さん。
馬場さんは、高校を卒業後、早稲田大学国際教養学部に進学。全日本空輸株式会社(ANA)で客室乗務員として活躍し、現在は日本貿易振興機構(JETRO)スタートアップ課に出向されています。

馬場さんは、「スタートアップ(起業)とは何か」「なぜ海外での事業を展開するのか」「学生のうちからチャレンジできるプログラムにはどのようなものがあるか」、さらにご自身が現在勤める「JETROがどのようにスタートアップをサポートしているか」を順序立てて、丁寧に説明して下さいました。

1980年代後半には、世界時価総額ランキングのトップ20をほとんど独占していた日本企業も、現在では見る影もなく、アメリカがほぼ独占の状況。馬場さんは、それが日本では「スタートアップへの総投資額がまだまだ少ない」こと、そしてスタートアップに関わる専門的な知識を持った人の数が少なく、人的ネットワークが整備されていない」ことなどに起因すると読み解きます。そして、スタートアップを海外で展開するには、まず国内で事業を拡大してから海外進出という考えをあらため、最初からグローバルな視点で事業に取り組むこと、チームが多国籍のメンバーによって構成されること、ネットワークを駆使して情報を収集し、相手の国や地域のスタンダードを理解することが大切だと指摘します。

起業は、けっして「大人」だけの話ではありません。馬場さんは大学生や高校生にも起業の準備ができる多くのプログラムがあることを教えてくれました。JETROでもアメリカをはじめとするスタートアップエコシステム先進地域でマインドセットやスキルセットを習得できるプログラムを企画し、多くの日本人学生を無償で現地に派遣しているそうです。また、本格的に海外で起業しようという人にスタートアップ支援メニューを提供し、コミュニケーション、メンタリング、メディア対策、マッチングなど、さまざまな側面からサポートをしているそうです。

最後には、番外編ということで、客室乗務員をはじめ、航空業界の仕事についてもお話し下さいました。

 

 

「地球や私たちの社会が抱えているさまざまな問題を解決しうるのが、イノベーションの力。
そしてイノベーションを引き起こすスタートアップ・起業家の力!」

そう熱を込めて語る馬場さんの言葉に、講演会に参加したおよそ20名の生徒たちも深くうなずきながら、それぞれの未来に思いを馳せていました。講演終了後も多くの生徒が個別に相談し、生徒にとって有意義な時間となりました。

 
馬場さん、素敵なお話をありがとうございました。
ますますのご活躍を心よりお祈り申し上げます。