令和4年度 2学期始業式が行われました

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9月1日(木)、令和4年度2学期始業式が行われました。
密をさけるため、放送で実施し生徒は各教室で参加しました。

また、輝かしい成績を残した生徒への表彰や、夏季休業期間中の部活動等の大会結果報告なども同時に行われました。

学校長挨拶(全文)

 皆さん、おはようございます。夏休みは充実していましたか。多くの者が夏季ゼミに参加し、部活動に打ち込み、合宿に行きました。また、中学3年は奈良・京都への研修旅行も予定通り実施することができました。様々な場面で、皆さんが感染予防に気を付け、先生方に協力し、成果を残してくれたことに感謝します。

 今日は月面探査計画「アルテミス」についてお話しします。久々の月への有人飛行の計画です。前回は半世紀前のアポロ計画です。ギリシャ神話の太陽神アポロと双子の月の女神アルテミスの名前を取っています。いい命名ですね。私も子供心に、アポロ11号は覚えています。小学校6年生の夏休みの暑い初日でした(日本時間1969年7月21日午前11時56分)。NHKが朝早くから衛星生中継を12時間にわたり放送していました。アームストロング船長が人類で初めて月に降り立つ場面を、固唾をのんで見守っていました。「That’s one small step for a man, one giant leap for mankind.」という名言を残しました。当時の私は、英語は分かりませんでしたので、TVの中で同時通訳された日本語で理解しました。同時通訳という言葉もその時初めて聞いた単語です。この時のNHKの視聴率は68%と、とてつもない記録とあとで聞き、驚きました。

 アルテミス計画ですが、アポロ計画では8年かけて人を月に運んだのに対し、今回は2025年には月に人が降り立つ予定です。わずか3年間です。宇宙工学の進化や様々な技術革新があるからこそ、実現できることなのでしょう。

 新たなミッションとして、月面に長期滞在の基地を設営し、衛星を飛ばす計画、日本の開発した小型探査機2機も初めて月面に着陸させるそうです。画期的なのは、民間会社のスペースX社が現在開発中の月着陸船をNASAが採用することです。半世紀の科学的進歩もさることながら、人類の社会倫理も進化しています。人の平等性、人権の尊重意識などです。アポロ計画で月に降り立った12人は、全員白人男性でした。今回は、人類初の女性や様々な肌の色の宇宙飛行士が降り立つ事でしょう。アポロ計画では残念なことに、犠牲者が出ました。半世紀の科学技術の進歩で誰一人として犠牲者が出ない、安心・安全な宇宙の旅を実現してほしいですね。それが、科学技術の本来の役割です。科学技術は人を傷つけるためのものではありません。人を幸せにするものです。

 1回目の発射は、機材の故障で延期され、次回発射は9月4日の早朝を予定しています。皆さんと共に、期待し見守りたいと思います。

 さあ、二学期は、文理祭をはじめ対外的なイベントがたくさんあります。本校にお客様も多く来られるでしょう。お客様にお会いした時は、しっかりと顔を見て、気持ちいい挨拶をしてください。ホスピタリティ精神の大基本です。西武文理に来てよかったとお客様方が思って下さることが一番大切です。二学期の学校生活が皆さんにとって、多くの価値ある経験になることを願っています。

学校長 柴田 誠

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