中学1年対象講演「思春期って何だろう?」

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7月15日(金)3限、BSホールにて、中学1年生を対象にした生活指導講話が行われました。講師は、さいたま市立若者自立支援ルーム統括責任者・南浦和所長の金子由美子先生。「思春期って何だろう?」と題された講演では、第二次性徴を迎えた生徒たちが直面する心と体の悩みを、金子先生が分かりやすく説明して下さいました。

思春期に入り、急激に成長し、変化を遂げる身体。その身体の変化にともない、心も大きく揺さぶられます。男女の性差がはっきりと現れてくるからこそジェンダーの問題に悩むこともありますし、匂いに敏感になるがゆえに過剰に清潔志向に走ることもあります。何気ない言葉に傷つく一方で、何とか自己を表現しようと空回り。依存と自立の間でバランスを崩すことも少なくありません。

そんな思春期を、金子先生はこう呼びました。
 
サナギ。

完全変態昆虫は、幼虫から成虫へと変態する過程においてサナギとなり、その厚い壁の中で身体を作り替えます。身体は、一度完全に溶解し、あらたに再構築されます。
思春期を迎えた子どもたちは、そんな「ドロドロ」した状態にあります。これまでの自分とは別物の自分になろうとする身体。自分のものなのに、自分の身体ではないかのような違和感。心身のズレの前に戸惑うのは当たり前。でも、そんな不安定な時期だからこそ、「人生を真面目に考える」のだと金子先生は言います。小学生の頃までは考えなかったこと。気づけなかったこと。

「生きるとは?」
「友情とは?」
「なぜ学ぶのか?」

誰かから与えられた答えではない、自分自身の解を真剣に探し始める時期。頭も身体も再構築を始めた中学1年生たちは、今日の話にどんな感想を持ったのでしょう。

悩んでいるのは私だけじゃない、この不思議な感じはぼくだけじゃない。

そんな感想を持ってくれた人がいたらうれしい。金子先生も、文理中学校の先生たちも、会場に足を運んでくれた保護者の皆様も、みんな「思春期」を通ってきました。言うなれば、思春期の「先輩」です。悩んでいることがあったら、1人で抱え込まずに相談してみませんか。その悩みは、あなただけの特別なものではないのです。

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