3月1日(火)、第39回 西武学園文理高等学校 卒業式が挙行されました。
昨今の状況を鑑み、参列者を限定した形での卒業式とはなりましたが、263名の卒業生がそれぞれの夢や希望を胸に新たな道に向け旅立ちました。

 

柴田 誠 高等学校長 式辞(全文)

 39期生の皆さん、卒業おめでとう。まん延防止等重点措置の下での卒業式、様々な制約を受けながらも、こうして来賓・保護者の皆様のご協力を得て、挙行できる事を本当に嬉しく思います。

 卒業生の皆さんは、この二年間今までにない経験をしてきました。臨時休業、分散登校、オンライン授業。部活動も制限付。最後の最後の研修旅行も、中止に追い込まれました。皆さんの落胆した気持ちは、職員室の先生方にそのまま乗り移っていました。それでも皆さんは、その窮状に負けず、各自の進路実現に向けて努力を続けました。その姿を私はとても頼もしく思いました。

 卒業する皆さんに伝えたいことがあります。今、歴史は大きく動いています。世界で蔓延する病魔。これに対抗し、各国が人命を救うため、様々な協力体制を取っています。きっと医薬品や治療方法の開発が進めば、その流れで新たな生活様式に収斂していくことと思います。きっと若い皆さんもその新しい生活に、しなやかに順応することと思います。しかし、一方で、他国に武力攻撃を仕掛けていく事態が発生しています。一国の為政者の指示で多くの命が奪われています。それを未然に防ぐことのできる国も組織もありませんでした。残念でなりません。皆さんも、どの様に戦争という殺戮が始まるのか目の当たりにしました。しっかりとこの歴史的蛮行を心に刻み込んで下さい。人命のために協力し合う国もあれば、自国のために他国民の命を奪う国もあります。
 人間はまだまだ未熟です。皆さんが進む、グローバル社会はきれい事ばかりではありません。民族間のエゴ、過去を引きずる国家間の恨み、排他的な宗教。多くの困難に遭遇するでしょう。しかし、決してあきらめないでください。皆さんは、日本という国やご両親・保護者、学校という組織に守られながら、今までに様々な力を身に付けてきています。いよいよ、自分の決断で、人生を切り拓く大人の舞台に上がります。人権尊重の心や高いレベルの規範意識、自然への畏敬の念、様々な価値観を受け入れる柔軟な思考。これらの力を駆使して、他国の多くの人々を結び付け、時にはリーダーシップを大いに発揮して、少しでも多くの人々の幸福を実現して下さい。皆さんならきっとできると信じています。

 保護者の皆様、この三年間、本校の教育活動にご理解ご協力を賜り、心から御礼申し上げます。朝早くから夜遅くまで、勉強や部活、行事に熱中する生徒たちを支えてくださいました。心より感謝申し上げます。教職員一同、一生懸命に生徒たちを育て上げて参りました。いたらぬ点もあったとは存じますが、本日、逞しく成長した若者たちを保護者の皆様のもとにお返ししたいと思います。

 最後になりましたが、本日ここに本校後援会会長、北斗星の会会長のご臨席を賜り、心より御礼申し上げます。
 今日、旅立つ若者たちの、更なる成長と、一人ひとりの夢の実現を、皆様とともに祈念したいと思います。

 39期生の諸君、西武学園文理高等学校の卒業生として、しなやかに逞しく生き抜いてください。心から皆さんの人生が豊かで喜びに満ち、幸多からんことを願っています。

令和4年3月1日
西武学園文理高等学校長
柴田 誠

 
 
 

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