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▲どのように勉強したかをパネルディスカッション |
平成22年7月27日(火)〜29日(木)の2泊3日で高校2年生対象の夏季特別合宿を実施し、文理特別進学コース10名、中高一貫コース3名(うち特選2名)、理数科1名の生徒が参加しました。この企画は「勉強合宿」とは異なり、大学生リーダーとの交流を中心に生徒のやる気を引き出すことを狙いとした特別なプログラムでした。
ここでは2日目の夜に行ったパネルディスカッションについて、内容の一部を抜粋して紹介します。各教科の勉強をどのように行ったのか、大学生のパネラーに聞き、その内容に対して興味をもった生徒がさらに質問を深めていくという方法をとりました。これからの学習指針になるものなので、参加生徒は目を輝かせ先輩の言葉に聞き入っていました。
| 司会: |
佐々木紀和(東京大学大学院工学系研究科) |
| パネラー: |
片岡俊太郎(東京大学経済学部)
田島 沙紀(東京大学工学部)
吉田 彩香(埼玉大学理学部) |
| 書記: |
清水 大地(東京大学大学院教育学研究科) |
英語 教科書の問題を解く
佐々木 2年生のこの時期はどんなことをしていましたか。
片岡 受験勉強を本格的にする感じではありませんでした。学校の勉強をしっかりやっていました。登下校のバスでCDなどを聞きながら、同じ問題集を繰り返していました。往復で2時間×1冊の本を半年位。3年になったら文法を1冊、解釈を1冊位。他の人ほど取り組んでませんでしたが、バス通学のおかげで無事に高い点を取れました。継続すること、耳から入れて声に出すことが大事。「速読英単語必修」「DUO3.0」「速読英単語上級」「システム英単語」(「話題別英単語リンガメタリカ」をタイトルを見たら英語が思い浮かんでくる位しました。
生徒 自転車通学の人は?
片岡 ある程度理解できたらやり方はかまわないと思います。英語を聞くだけでも充分だと思います。現在も中国語を聞きながら生活しています。
田島 1〜2年の頃は授業をちゃんと受けていたのみ。ノートを家に帰って読み、学校で配られた問題集をしました。2年の冬からは単語(「システム英単語」駿台文庫)・文法(「大学入試基礎英語頻出問題総合演習」桐原書店)・長文(「英語長文問題精講」旺文社)などを揃えて少しずつしていました。英語が好きだったので他の教科に疲れた時に。毎日やった所まで印をつけておきました。リスニングはNHKのものをアイポッドに入れて聞いていました。3年の秋からは過去問を見て、個別対策。英作文の問題集(「大学入試最難関大学への書き方のストラテジー」桐原書店)を買ったり。それまでは同じものを繰り返しやっていました。
佐々木 授業の予習と復習どちらをやっていましたか。
田島 復習を中心にやっていました。3回やれば覚えるので、それで覚えていました。
佐々木 何度も何度も繰り返す。片岡君とも似ていますね。
吉田 英語の勉強らしいことはしたことがありませんでした。小さい頃から英語は好きだったのですが、文法が嫌いでした。簡単な問題はフィーリングで解いていました。センター試験までは勉強していませんでした。ただし、3年の夏に英語の文が全然読めなかったので、単語の勉強をスタートしていました。飽きっぽいので、途中で止めてしまいがちでしたが、半分位でも単語の勉強は効果があったので、もっと学習すれば良かったと思っています。
佐々木 小学校からずっと英会話の教室に通っていたのですか。
吉田 そうです。英会話教室に通っていました。
佐々木 3人とも違うやり方があって、人によって好みとかも違うから、自分なら使えそうってところをどんどん取り入れていってください。
生徒 模試には、どのように取り組んでいましたか。
片岡 模試の勉強では中途半端なことはしませんでした。これ、と決めたものを集中して行っていました。単語や文法を全て埋めた上で、読んでいく。全体として7〜8時間かけました。その後もう一度解くと違った風に見えてきて、自分の理想の解き方ができた気がするので、それを見つけた上で距離感をとって、その差を埋めるよう努力しました。全てを自分のものにできるよう努力しました。
数学 基本を解く
佐々木 数学を本格的に始めたのはいつですか
田島 高校2年の時。夏休みの宿題をやったのと、教科書についている問題集と青チャートを2年の夏頃から少しずつ。1日3問ずつと決めて、終わったら3問戻る、というのを地道にやっていました。難しいものはやっていません。
吉田 特選クラスでしたが、先生が持ってきた東大の問題が解けなかったので、ひたすら教科書に載っている練習問題のような、簡単なものばかり解いていました。難しいものをやるといやになってしまうので簡単なものをやっていました。
佐々木 自分が持っている、基本的なものをできるようになる、というのが基本かな。
国語 予習復習で内容理解
佐々木 僕は国語大嫌いだったけど、聞いてみましょうか。
片岡 2年の夏までは現代文は何もやっていませんでした。漢文も。古文のみしっかりやっていました。助動詞と簡単な単語。2年の夏で基礎があるかないかで本文の理解が変わってきてしまうので、初めに基本はやっておいた方が良いかと思います。
吉田 現代文は何もやりませんでした。
生徒 本を読むのは好きでしたか。
吉田 好きでよく読んでいました。現代文は特にできなくはなかったです。古文・漢文は埼玉大学の入試では使わなかったので、勉強しませんでした。
田島 2年のときは何もやっていませんでした。3年の春からスタート。現代文のコツが書いてある問題集「出口のシステム現代文」(水王舎)を読んで、やりはじめました。古文・漢文は2年の時授業についていけなく、ちんぷんかんぷん。3年から始めました。全然間に合わなく、センター試験に何とかなった位でした。2年の冬からやればよかったという後悔があります。
佐々木 授業の予習・復習で、内容を理解するっていうのが大事だってことですね。田島さんはちょっとぎりぎりかな。
生徒 それは共感しますね。
理科 資料集を上手に利用
佐々木 理科はどの科目で受験しましたか。
田島 医学部志望だった時は、2年まで3教科。最終的に2教科。化学は2年でmolが出てきて分からなくなり、危機的状態。とりあえず教科書と、資料集を読みまくることから入りました。問題集ではセミナーやアクセスなど、授業で良く使っていたものをやっていました。理論はそれでやって、ちょっとできるようになったら難しいものをやろうとしましたが、できなくて、3年の最後に「標準問題精講」(旺文社)を解いたところで終わりました。物理は好きだったので、ちょっと早めに問題集「物理(特)・(監)の重要問題集」(数研出版)「物理のエッセンス」(河合出版)を買って、余裕があったら難しいものをして、基本は学校のものをやりました。これは2年の2学期からです。
吉田 センター試験で物理と化学を受験しました。滑り止めがないのは怖かったので、私立対策もしました。化学は学校の資料集を読むのが大好きで、意外に覚えていました。周りが東大とか東工大とか言っているけど、自分はマイペースでやるって決めて、やっていました。で、標準問題が終わった後に難しいものをやろうとしましたが、標準で終わってしまいました。
佐々木 自分のできるところを明らかにして、無理しないでやっていくっていうのが大事みたいですね。化学の資料集が、すごい大事だったりします。どう読んでいましたか。
吉田 探さなくてもパッと見つけた所をすてきだな、って眺めていました。
社会 同じ問題集を何回も
佐々木 社会の受験科目は何を選びましたか。
片岡 世界史と地理です。授業では世界史・日本史やっていて、地理はできませんでした。指針が欲しかったので、河合塾の東大コースでやっていました。地理に関しては予備校でやっていたことがほとんど。世界史は全然分からないまま途中からスタートしました。3年夏から始めましたが、知識が足りなくて論述問題が書けませんでした。山川の教科書と評判の良い問題集を何10回ずつ通してやって、あとは過去問位しかやりませんでした。2次はできなかったかもしれないけど、センターはできたし、半年の割に足を引っ張る教科にはならなかったです。
佐々木 文系の場合は教科書を読み込んでっていうのが基本なのかな。理系の場合はセンターしか使わないので、3年から意識してやるようにしました。
質問
生徒 センター試験では文系の学部受験は理科が1科目ありますが、生物でしたか。
清水 教科書と問題集を使ってテスト対策。3年夏で70点くらいできていたのでセンター直前までは特にやりませんでした。そこから一気に過去問と予想問題集をやりました。全部で20冊くらい。同じようなものが出るので、それでいけると思いました。
生徒 漢字の勉強はしましたか。
吉田 した気がします。現国の上下の差が激しかったので漢字で落とせないと思い、漢検2級のものをやりました。
生徒 現代文って、3年生になってからで、問題集を解くだけでしたか。現代文の具体的な問題方法は。
清水 「現代文読解力の開発講座」(駿台文庫)を読むと良いですよ。
吉田 高2の弟が全然できなくて。登場人物の心理が考えられない。でも高1の夏位から小説を読ませたら、今は70点くらいになりました。本を読むっていうのは良いかも。
まとめ
話を聞けば分かると思いますが、いろいろな勉強の仕方があるので、自分に合った方法をやるのが大事。もっと大事なのは、どんな勉強法でもとにかく勉強することだと思います。 |